2011ヴィンテージは、冬と春に雨が多かったため発芽が遅れ、開花期半ばに降った雨は結実率の低下を招きました。さらに2010年と同様、寒く、霧の多い朝が続きました。我々は、風通しを良くし、少しでも太陽の光が果実に届くよう、また病気から守るために、葡萄の葉の間隔を広く取るなどの措置を取りました。しかしこの夏に熱波が訪れることはなく、9月まで続いた例年にない冷夏は、望でいる熟度を持った葡萄の成長には厳しい気候となりました。そのため、Toquadeは葡萄の熟度が上がるのをぎりぎりまで待ち、前年よりも約1か月も遅く、手摘みによって収穫されました。2011年収穫時の葡萄はとても味わい深く、美しいワインを造ることができました。ナパの小さなワイナリーに運ばれた葡萄は、ソーヴィニヨン・ブランらしい香りとフレイバーを得るために優しくプレスされ、発酵の後、ステンレス製タンクの中で澱とともに7か月寝かされます。その間、毎週撹拌することによって、ワインはより味わい深く、奥行を持つようになり、ふくよかさを帯びていくのです。そして複数の畑のブレンドではなく、単一畑の葡萄のみを使用することにより、ナパ・ヴァレーのソーヴィニヨン・ブランとしての際立った個性を持つピュアなワインに仕上がりました。グレープフルーツやパパイヤの香り、きりっとした飲み口からクリーミーな味わいに変化しつつ、エキゾチックなフルーツ感たっぷりの長い余韻が広がります。
生産地| |
アメリカ カリフォルニア州 ナパ・ヴァレー |
醸造家| |
Christine Barbe |
葡萄| |
ソーヴィニヨン・ブラン100% |
畑| |
ナパ・ヴァレー ヨントヴィル |
栽培| |
オーガニック |
容量| |
750ml |